ジェネリック医薬品メーカーの営業停止

3月中旬ですが、名古屋市に本社を置くジェネリックメーカー大手
大洋薬品」の高山工場が、調合、検査ミスによる営業停止となりました。

内容は、ご存知の方も多いと思いますが、主薬の成分は間違っていないが
添加物の配合を他の薬剤と間違えて混入し製造出荷したようですね。

ここまでの話は、全国の医薬品メーカーでもあります。
しかし、今回は、疑いのある薬剤の立ち入り検査をした際に
工場内の社員(責任者の方?)が、サンプルをすり替えて提出していた。
そのため、今回の発表までに1年以上も経過してしまい、
回収がほとんどできていなかった。

こういった話、薬局内でも起こり得ると感じました。
私の口から直接、全社員に強く強く、話をしたわけです。

何を話したかと言いますと・・・

過誤をしないためには、最善を尽くし、努力をしてゆく。
しかし
調剤する上で間違いをすることはあり得る。
問題は、患者さまからクレームをいただいた際に
自分たちの非を隠し、言い訳をする社内の体制にある。
こういった際には、隠さず薬局長に必ず報告して下さい。
薬局長で対応に困るようであれば、業務推進部に相談する。
大きな事故や問題事項であれば、会社全体で対処する。

私は、
企業の崩壊は、必ず内部から起こると信じています。
「ミートホープ」「グットウィル」「船場吉兆」・・・
長きをはかり、ゆるやかな成長を考えるはなの木薬局では、
これからもしっかりとした危機管理の体制を構築して
行きたいものです。

大洋薬品さんは、昨年6月に向上見学に行かせていただきました。
最新設備とその投資額は、業界最大規模でした。
この問題は、医師など多くの関係者からジェネリック医薬品に
対する不安を抱かせる事故でした。
1日も早く、信頼を回復できることをお祈りいたします。

本社 曽我

2010.5.3