6月 石川・富山エリア社内研修会のご報告

今回は前回に引き続きメディカルハーブ総論ということで、本郷店の上山薬剤師から説明がありました。

私の勤務する大徳店はまだハーブを扱っておらず、全くといっていいほど知識がありません。今回はメディカルハーブの様々な機能についてのお話でした。フラボノイドやビタミンCなどの抗酸化作用は有名ですが、その他にも植物自らを守るために作られた物質による抗菌・抗ウイルス作用、栄養素の補給などメディカルハーブには多様な機能があります。栄養素としてサプリメントで摂取するよりも、ハーブまるごと摂取するほうが効率よく吸収されるのでお薦めなのだとか。

エルダーフラワー・コーディアルというハーブドリンクの試飲もさせてもらいましたが、ほどよく酸味があって飲みやすく、とても美味しかったです♪それで尚且つ体にいいのですから嬉しいですよね。

ハーブについてもっと詳しく勉強し、患者様にも薦められるようになりたいと思います。

後半は『褥瘡ケアを知ろう! 予防と治療 』をテーマに上飯野店の加藤薬局長の発表がありました。私も10年以上薬剤師をしていますが、実際に褥瘡を見たことはほとんどありません。薬の調剤やドレッシング剤などの手配はしたことはあっても、どんなケアがされているのか、またどんな予防法があるのかなど知らないことばかりです。まず驚いたのは、条件が整ってしまうと本当に短時間で褥瘡が出来てしまうということ。いかに正しい知識をもって予防するか、初期の状態で気付けるかというのが重要であることを学びました。在宅でのケアの中心は知識の少ない家族であることも多いため、薬剤師も正しい知識を持ってアドバイス出来る存在にならなくてはいけないと思います。予防のためにはまずはこまめな体位変換や除圧などの体圧分散ケア、皮膚状態の改善(保湿と清潔)、そして栄養管理がとても大切になるそうです。

今後在宅患者が増え、私たち薬局薬剤師も褥瘡ケアに携わることも増えてくるでしょう。主に処置にかかわる介護スタッフや家族への薬剤の使い方の指導についてはもちろんですが、服薬している薬が予防や治療の妨げになってはいないかなど薬剤師だからこそできるアセスメントもあるのだということを学びました。

大徳店 林崎 壽枝子

2012.6.25