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先輩薬剤師の声

研修会 「喘息死ゼロ作戦『吸入療法の標準化 実演を交えて』」 に参加してきました。

9月7日に富山市薬剤師会主催の講演会に参加してきました。

講演会の演題は「 喘息死ゼロ作戦 『吸入療法の標準化 実演を交えて』」でした。

富山市民病院の石浦嘉久先生に御講演頂きました。

日本において喘息死で1年間に亡くなられる患者さまは約2300人。吸入薬の使用量の増加とともに、喘息で亡くなられる患者さまは半減してきているとのことです。

一方で喘息に罹患している患者さまは倍以上に増加しているので、現在の治療法の効果で死亡率は1/4以下まで抑えられている計算になります。

今後、喘息死ゼロを目指すためには、多くの患者さまに適正な使用方法を浸透させる必要があるとのことでした。そのために、私たち薬剤師の協力が不可欠とおっしゃっていました。

患者さまのお役に立てることがわかると、一層やる気が出てきます。

以前の治療方針では気管支拡張薬を使用して、発作を鎮める治療法が中心で、一時的に発作を鎮められても、再発を繰り返す患者さまが多かったそうです。

現在は、発作を鎮めるだけでなく、吸入薬を用いて炎症を抑えることで、健康な時と変わらない生活を送れるまで改善させる治療方針だそうです。

吸入薬はドライパウダー式吸入器と、定量噴霧式吸入器があります。大きな違いは薬剤の粒子径で、径の大きさにより肺の到達の深さが異なります。勢いよく吸い込んでも奥まで到達するわけではないというので驚きです。

喘息の原因物質も同様に粒子径で、到達する深さが決まるため、原因物質によって薬剤を使い分けるのだそうです。

吸入薬には多くの種類がありますが、重要な使い分けがあることを教えて頂きました。

以下に、実演とともにご指導いただいた吸入の方法の要点をまとめたいと思います。

オルベスコ®、キュバール®などは細かい粒子径で肺胞まで到達させることが目的の薬剤です。ゆっくりと吸うことで末梢まで行きやすくなります。噴霧の際、口を直接つけると喉にたくさん薬剤がついてしまうので、3 4cm離して吸入します。吸入はゆっくり5秒かけて、10秒間息を止めて薬剤を肺に沈着させます。

アドエア®、フルタイド®はカビの粒子、黄砂などと同じ粒子径だそうで、主に気管支に作用するようです。吸入は早く深く吸い込みます。そして10秒間息を止めて薬剤を肺に沈着させます。

パルミコート®、アズマネックス®は粒子径の細かいドライパウダー式です。肺の奥まで到達させるため、ゆっくり吸入します。容器の周りに空いている空気口を塞がないように持ちます。ゆっくり吸って、10秒間息を止めて薬剤を肺に沈着させます。

吸う勢いと息止めの10秒間は特に重要です。

アレルギー性鼻炎のある方は、鼻から息を出すと少し楽になるようです。

喘息の治療で重要なのは、正しい用法で使用し続けていくことだそうです。そのために、初回だけでなく、2回目以降も継続的な指導を行ってくださいとのことでした。

本郷店では今回講演いただいた石浦先生の患者さまのお薬を数名お渡しさせて頂いております。石浦先生の処方の意図を理解するいいチャンスと思い参加しました。本当に詳しくご説明頂きありがとうございます。

今後は、石浦先生はじめ、呼吸器の専門医の先生方とのより一層連携が取れた服薬指導で、患者さまの健康に貢献できるかと思います。

今後も患者さまの健康増進のため、日々自己研鑚を続けて行きたいと思います。

本郷はなの木薬局

福島 靖也

2011年09月12日

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