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先輩薬剤師の声

被災地への薬剤師ボランティア派遣 (岐阜・長野エリア研修会報告)

4月の下旬、業務推進部の奥田部長が富山県薬剤師会の要請で
東日本大震災の災害ボランティアとして派遣されました。

5月21日の岐阜・長野エリア研修会でその時の報告が行われました。

奥田部長が派遣されたのは、今回の大震災の中でも特に被害の大きかった宮城県石巻市。

石巻高校がキーステーションとなっており、ここを拠点に石巻地区・女川地区の
避難所廻り等の活動をされたとのことでした。

被災地での薬剤師の役割としては

調剤業務
OTCの配布
医薬品管理
衛生管理

などが挙げられます。

仮設の診療所でドクターが診察を行い、その横で薬剤師が調剤と薬の説明をする。

被災者の方々の健康状態を聞き取り、OTC薬の配布や受診勧告をする。

支援物資として届けられた医薬品を整理・管理していく。

3月・4月はまだ寒い季節でしたが、これから暑くなってくると衛生面での心配も出てきます。
消毒薬を適切に使用し感染症を予防する。

今回の被災地での医療支援のなかでは、薬という『モノ』だけではなく、
薬剤師という『ヒト』も非常に求められたという話を聞きました。

限られたわずかな種類の薬は、ドクターが普段使い慣れているものばかりとは限らないので、
1つの薬に対してどの薬が代わりに使えるのかを助言する。

患者さんが普段何の薬を服用しているかを聞き取る際にも、おくすり手帳や説明書がない場合に
どの薬かを探しあてていくのですが、これも成分や効能だけでなく、色や形など
薬の『顔』も知っている薬剤師だからこそできる仕事であると感じました。

この地方でも近いうちに東海大地震が起こると言われ続けています。
いざ実際に起こった時、自分はどう行動するだろうか?

自分たちも被災者であるにも関わらず、薬局に寝泊まりし土日も関係なく
薬局を開けて活動したという方々もみえると聞きました。

それぞれの人が、それぞれの立場で、できることをする。
言葉にするととてもシンプルなことですが、過酷な状況下で試行錯誤しながら
実際に行動に移しておられる薬剤師の先生方には頭が上がりません。

おくすり手帳の啓蒙など、被災地外にいる私たちが日々の業務のなかでできること、
やるべきこともたくさんあると思います。
普通の生活が送れることに感謝しながら、一人ひとりが考えていかなければならないと思いました。

奥田部長の話を聞きながら何度となく涙が出そうになりました。
貴重な体験をお話ししてくださって有難うございました。

最後になりましたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
心から笑える日が一日も早く来るようお祈りしています。

はなの木薬局 坂下店
児玉 洋子

2011年06月08日

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