AGEsってご存じですか?

先日、地域包括支援センター主催の「介護予防教室」で地域住民の方へ
『糖尿病とAGEs(エージーイー)』をテーマにお話をさせて頂きました。

糖尿病はわかるけどAGEsって何だろう?と思う方もおられるかも知れませんので、
今回は簡単にAGEsについてご紹介しようと思います!

AGEsとは、「最終糖化産物:Advanced Glycation EndProducts」の頭文字をとったものです。
これは糖とタンパク質が熱によって反応して生成される物質であり、この時の反応を
メイラード反応(糖化反応)と言います。この言葉を聞くのは学生の時以来ですね…。

このAGEsがいわゆる「コゲ」であり、食品を加熱した際に黒く着色したり、風味が変化したり
というのはこの物質が原因の一つとなります。
体に悪い物質であることはなんとなくイメージできるかと思います。

問題となるのは、このAGEsが食品の加熱で生成されるのみではなく、食べ物等から摂取した
過剰な糖とタンパク質が体温で徐々に反応して体の中で生成されてしまうという事です。
AGEsが作られる=正常なタンパク質が機能を失ってしまうため、AGEsが蓄積する部位によって
体に様々な影響が出てくることが分かっています。

例えばコラーゲンというタンパク質が機能を失うことで肌のたるみやシミ、シワ、くすみ等に
繋がり老化を加速させてしまいます。
また、腎臓、心臓、脳等様々な臓器にAGEsが蓄積することで、腎疾患や心疾患、認知症などの
リスクを増加させることも分かっています。

このことから、AGEsを体に蓄積させないことが重要となります。
そのために重要なのが第一に食事の見直しであり、

  • AGEsを多く含む食品を避ける(ハンバーガーやステーキ、ケーキ等)
  • 食物繊維を多く含む野菜から先によく噛んでたべる
  • 揚げる、焼くといった調理方法よりも煮る、ゆでる!

といった対策が良いとされています。

また、糖の消費を促すために適度な有酸素運動も重要と言われています。

 

皆さんの周りにも一人はおられるであろう「年齢の割に見た目がとても若い方」は
もしかしたらAGEs対策をしっかりされている成果なのかも知れません。
「健康的な老化」のために、出来るところからAGEs対策を意識してみてはいかがでしょうか?

またAGEsですが、機械を使って簡単に測ることが出来ます。
説明会ではこの機械を用いて参加者の皆さんのAGEsの測定を行いました。
この機械は指先を入れるだけで30秒ほどで体内のAGEsを推定でき、同年代100人と比べての
ランキング形式で結果を表示してくれます。
説明会に参加して下さった方々は元々健康への意識が高いと思われるので、かなり良い結果の方が
多くおられました。

ちなみに坂下店のスタッフもAGEsを測定してみましたが、今回の講師だったわたくし三宅は
何と100人中96位という逆の意味で凄い結果を叩き出しました…。
こんな自分が講師をしていいのかと思いつつ、食生活の見直しをしないといけないなぁと
心に誓ったのでした。

坂下店 三宅

2025.4.23