【坂下店】パルモディア勉強会

門前の診療所にパルモディアが採用になるとのことで、興和薬品さんに勉強会を行っていただきました。

 

パルモディア錠(ペマフィブラート錠)は2018年6月に発売された新しい高脂血症治療薬であり

一般名からも分かるようにフィブラート系の薬剤にあたります。

が、その新しい作用機序から『脂質異常症ガイド2018年版』においては

SPPARMα(選択的PPARαモジュレーター)として他のフィブラート系薬剤とは区別されています。

この作用機序の違いによって、既存のフィブラート系薬剤で問題となっていた肝臓、心血管、腎臓などへの

影響を軽減した上で中性脂肪の改善、HDL-コレステロールの増加作用が期待されます。

十分な効果を得る為には1日2回の服用が必要であるため、コンプライアンスが悪い方に対しては

やや飲み忘れが心配される薬剤でもありますが、総合的にはとてもメリットの大きい薬剤だなと感じました。

もちろん他のフィブラート系薬剤にもそれぞれのメリットがあるためその違いをしっかりと理解した上で

患者様に対して最善の治療となるようお手伝いが出来ればと思います!

P.S…

フィブラート系薬剤といえばスタチン系薬剤との併用は禁忌!!

と大学では「併用禁忌」の代表のような形で覚えていましたが

最近の添付文書改定ではそれぞれ「併用注意」に変わっています。

薬物療法も日々変わってくるんだなあと実感すると共に

大学卒業してから結構経つなあと思う今日この頃です・・・。

 

坂下店 三宅

2019.8.22