12月 岐阜・長野エリア研修会 ~て...

2011/12/16

今回の第1エリア(岐阜・長野エリア)の研修会は、「てんかんと薬物療法」について、
横井成尚薬剤師の発表を聞きました。

抗てんかん薬は、古くから使用されているものが多く、また、薬局では何かしら見かける
機会のある薬だと思います。

しかしながら、てんかんの病態と薬物治療については種々あり、なかなか整理できてない
状況でした。

今回は、ほぼ大学時代の勉強以来ともいえる、てんかん薬についての勉強を行いました。

てんかんの罹患率は人口1,000人に5人〜10人といわれます。自分たちの住んでいる
市町村の人口や学校の生徒数からおよそのイメージが湧くと思います。

病因は、脳そのものに病変がみられない原因不明で遺伝的要因が強い「特定性てんかん」が
全体の80%を占めます。

小児科の処方箋でよく見かけるのは、ほとんどこのケースと思われます。

発作が脳の一部か、全体かにより分類さらに症状により分類されます。
そして、これらの発作型により治療薬が選択されます。

てんかんは慢性疾患のため、抗てんかん薬の服用は、長期にわたります。
このため、副作用の少ない薬が第一選択薬となります。

薬剤の使用は、単剤少量から開始、徐々に増量していきます。こうすることにより
副作用発生時の対処が容易になります。

また、服用によって症状悪化をおこす組み合わせもあるため、要注意です。

服用中止については、2〜5年間発作が完全に抑制され、脳波も発作波があれば
考慮することになります。服用中止し際しては数ヶ月〜年にわたり漸減、その後
5年間経過観察をするそうです。

発表の後のディスカッションにおいて、てんかん薬を服用していた人が大きな事故を
起こしたというニュースについての話題になりました。

てんかんの治療中でありながら薬を服用していなかったケース、または発作の自覚症状が
あったにもかかわらず運転をして事故をおこしたケースでした。

前述したとおり、てんかんは長期にわたり服用が必要な疾患であり、治療の継続や服薬
コンプライアンスが低下しやすいことが考えられます。このような不幸な事故をおこなさいために、
またてんかんの患者に対して偏った知識や差別につながらないようにするためにも

治療の重要性と発作にともなう危険性を十分理解し、服薬指導に生かさなければならないと
あらためて感じました。

                                          大桑はなの木薬局
                                                山瀬 聡

10月の岐阜・長野エリア研修会のご報告

2011/10/24

今回の第一エリア(岐阜・長野)のエリア研修会では症例報告会を行いました。





日々の業務の中で出会った症例について、自分の考察を交えつつ
紹介する会です。
坂下店では毎月の薬剤師ミーティングで簡単なものは行っていましたが、
このようにしっかりスライドや資料も作っての報告会は初めてです。

今回は3名の発表がありました。

まずは大桑店の早川さんから「睡眠薬と飲酒について」。



睡眠薬+アルコールは一時期社会的にも問題となりましたが、
現在でもあまりよく知らずに併用する患者さんは多いようです。
併用が問題であるのみならず、「眠れないからアルコールを飲む」
という行為はアルコール依存を招きます。
今回の報告では養命酒(実はアルコール度数16%!)を併用して
いたというケースもありました。
睡眠薬が処方されている方だけでなく、養命酒を買われていく方にも
すこし注意喚起が必要かも?

次に坂下店の荻野さんから「PEG-IFN+リバビリン治療中の慢性C型
肝炎における貧血についての考察」。



C型肝炎の治療では何かしらの有害事象が避けられないこと、また
48週と長期にわたることから、
治療を続けられるよう我々からもフォローが必要です。
その中で有害事象の1つである貧血について相談され、薬局薬剤師
としてどのように
対応すべきだったか?を考察したという報告でした。
PED-IFN+リバビリン治療での貧血は溶血性貧血であることが多いため、
鉄剤や鉄分の多い食材はあまり有効ではなく、逆に鉄分が肝障害を
悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
肝炎だけには限りませんが、薬に関してのことだけではなく患者さんの
日常生活に関しても気を配っていく必要があると改めて感じました。

最後に坂下店の横井さんから「トラムセット配合錠の服薬指導」。



最近新たに発売されたトラムセット配合錠(トラマドール+アセトアミノ
フェン)について、服用方法や副作用についてどのように指導するべきか?
今回報告されたのはプレガバリン服用中で副作用のめまいがひどく、
そこにトラムセットが追加されたという症例でした。
現在主に処方されている先生は、副作用を減らすために1日1回から
開始して徐々に増やしていくという投与方法を取られているようです。
発売されたばかりの新薬については自分たちも知識が少なく、なかなか
服薬指導が難しいですが、
このように事例を共有して理解を深めていくことは大切であると思いました。

3名とも細かいところまでしっかり調べられており、かつとてもわかりやすい
発表で勉強になりました。
早川さん、荻野さん、横井さん、
お疲れ様でした&ありがとうございました!!

はなの木薬局 坂下店

児玉 洋子

本郷はなの木薬局の初めての実務実習生

2011/08/04

本郷店での初めての実習生Sさんの受け入れが終わりました。

薬学部6年制の薬局実習は11週間。さらに病院実習も11週間するようです。

私たちの頃は2週間ずつだったので、大幅に伸びました。

長期になるので、とても大変だったと思います。

受け入れが初めてということもあり、どんな学生が来るのか心配でしたが、自分から学ぼうとする姿勢がある素晴らしい学生でした。

教えた事への復習を欠かさず、自分のものにしてくるので、どんどん教えたいという気持ちになりました。

服薬指導の実習でも、患者様と笑い声を交えて会話ができるので、患者さまもリラックスしていらっしゃったと感じています。



本郷店では在宅療養支援に力を入れています。

Sさんには、実習中に出来るだけたくさんの事を学んでほしいと、在宅療養の現場にご一緒して頂きました。

患者さまも快く受け入れて下さり、普段以上に会話がはずみました。

7/24、富山大学薬学部では、薬局実習報告会がありました。

Sさんは在宅療養を基に発表されました。

発表中は緊張しているように見えましたが、しっかりと分かりやすい話し方で発表をされていました。



褥瘡の起こった部位を実際に見て、指導を行っていくこと。

残薬を実際に見ることが出来るため、確認を行いやすいこと。

普段の生活の場で指導を行うため、患者さまの生活環境や、性格までわかること。

実習中、在宅での患者さまとの触れ合いが、1番の印象に残ったとのことでした。

将来の薬剤師像は

「薬剤師が薬局から飛び出し、地域社会に密接に関わることが重要。

地域社会への貢献と患者さまのQOLの向上のお手伝いをしていきたい」とのことでした。

学生の間にここまで具体的に描けるとは、素晴らしいですね。

大変な事もあったと思いますが、薬局内でも多くの患者さまと接し、充実した時間が過ごせたのではないでしょうか?

在宅療養支援を実施している薬局は、まだまだ少ないのが現状です。

これからも一緒に学んでいきたいですね。



実習お疲れ様でした。

ご協力いただきました患者さま、誠にありがとうございました。

本郷はなの木薬局
福島 靖也