第2エリア研修会  2型糖尿病 ―発症・治療薬・予防―

2010/08/29

  先日、浅野 直樹先生(元北陸大学薬学部教授)をお迎えし、
  「2型糖尿病 -発症・治療薬・予防-」
  の演題にてご講演をしていただきました。

 はなの木薬局 第2エリア(石川県・富山県)始まって以来、幾度となく社内研修会を行ってきましたが、外部の講師をお招きするという試みは初!北陸大学OBも多く在籍している会社なので、自ずと緊張感も高まり、充実した研修会となりました。

 さて、糖尿病の治療薬といえば、最近登場したDPP-4阻害薬が話題となりましたが、医療の世界は日進月歩!!今度はGLP-Ⅰアゴニストである「ビクトーザ」の登場が注目されています。

  日本人は遺伝的にインスリンを分泌しにくい遺伝子型を持った人が96%を占めており、生活習慣の欧米化によって、さらに発症のリスクは高まる一方だそうです。
なんと日本人の6人に1人は糖尿病予備軍だとか・・・

さらに、糖尿病は自覚症状が出た頃には、時すでに遅し・・・怖いです。

内臓脂肪を蓄えた小太りの人は特に要注意!!肥大脂肪細胞はインスリン抵抗性の原因となる悪玉物質を多く放出し、善玉物質を減少させるそうです。

~インスリン抵抗性に関連する因子~

※     アディポネクチン:グルコース取り込み促進、糖新生抑制、脂肪燃焼促進

※     レジスチン:脂肪細胞から分泌、インスリン抵抗性を惹起

※     PPARγ:肥大脂肪細胞減少、アディポネクチン分泌増加
         →インスリン抵抗性改善

  2型糖尿病は、生活習慣病という名のとおり、高血圧や高脂血症を併発している事も多いです。降圧剤としておなじみのイルベサルタンやテルミサルタンはPPARγを活性化→インスリン抵抗性を改善する為、糖尿病合併の高血圧には第一選択薬だとか。

  インクレチン関連薬は低血糖を起こしにくい薬として、また、従来の糖尿病治療薬で問題であった体重増加を起こさない薬として期待されていますが、これらは今後も目覚しいスピードで研究が進められる事が予測されます。

 このような薬の登場で、生活習慣病患者のQOLの向上を願うばかりです。

  最後になりましたが、大変興味深いご講演をしてくださいました浅野先生、本当にありがとうございました。

                                         もりの里店 太田

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